ビールと宇宙 beer and cosmos 2005 10 26

 秋になり、空気が澄んでくると、星が輝きを増す。
今日は、宇宙の話をしましょう。
 宇宙に、銀河が、星の数ほど存在しているのは、ご存じだと思います。
こうした銀河が、宇宙空間に、均等に散らばっているわけではありません。
銀河が集まって、集落のようなもの、つまり銀河団を作っているのです。
そして、宇宙には、銀河団が密集して存在するところと、何も存在しないところがあるのです。
 さらに、こうした銀河団は、ある程度の規則性を持って、密集しているのです。
こうした規則性を持って、密集した銀河団を、図形化すれば、
銀河団が、まるで壁のような形を作っているのです。
 そして、このような「壁」の集合体を、全体的に見れば、蜂の巣のような構造、
あるいは、泡構造のようになっているのです。
これを、「宇宙の泡構造」と言います。
 この泡構造は、ビールの泡と似ています。
勢いよく、ビールをグラスに注げば、泡ができるでしょう。
その泡を観察すれば、その泡構造が、よく、わかると思います。
 宇宙が、ある一点から発生し、
それが、大爆発で、膨張し、宇宙ができたと考えるのは、無理があると思います。
 一定の空間を作り、それに、エネルギーを満たし、
ある刺激を与えて、泡構造を作ったと考える方法もあると思います。
(その泡構造を観察すると、銀河団だったということです)。
 ビールの瓶を、よく振ってから、栓を抜けば、
爆発したように、ビールの泡が膨張します。
 ところで、「泡の科学」という学問が存在します。
実は、泡について、まだ科学的に解明されていない部分が多いのです。
そういうわけで、泡については、研究のやりがいがあると思います。
 泡というと、小さなものを連想しますが、
こうした小さな泡の研究が、宇宙という巨大なものの研究に役立つかもしれません。
































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